お知らせ
舞台「太鼓たたいて笛ふいて」上演決定
2002年の初演時、数々の演劇賞や文学賞に輝いた『太鼓たたいて笛ふいて』を上演いたします。
『放浪記』で一躍文壇の寵児に躍り出た女流作家・林芙美子。奔放に生きてきた人生を写すが如く、原稿用紙に向かっていた。世間の風は戦争へ突入すべく、日増しにきな臭さが強まりはじめていたそんな中で、芙美子は人生の切り売りだけで小説を書くことに行き詰まりを感じていた。そして、時流にあわないという理由で出版した本が発禁処分されてしまう。
芙美子につきまとい、金儲けを企むプロデューサー三木孝は、”戦さはもうかるという物語”と芙美子を刺激、説得し、従軍記者へと仕立て上げていく。そして、内閣情報部と陸軍部から派遣され、太鼓たたいて笛ふいてお広目屋よろしくふれまわる物語を書くために、シンガポールやジャワ、ボルネオと従軍した林芙美子が目のあたりにしたものは、国土拡大を大義名分にした、日本軍による東アジア侵略であり、暴挙であった。
戦後一転として、まるで贖罪するかのように『浮雲』や『めし』など、わたしたち普通の日本人の悲しみを、生活を、ただひたすらに書きつづけた、作家林芙美子を描いた音楽評伝劇です。
井上流音楽評伝劇の金字塔が、キャストを新たに9年ぶりによみがえります。
こまつ座 第152回公演 『太鼓たたいて笛ふいて』
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ 高田聖子 近藤公園 土屋佑壱 天野はな 福井晶一 朴勝哲
≪東京公演≫
11月 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
≪全国公演≫
12月 大阪公演:新歌舞伎座
愛知公演、山形公演 予定 他
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